矯正治療中の口腔ケア
矯正治療中の口腔ケア・歯みがきについて
矯正治療の進行とともに心配されるのが「虫歯、歯肉炎、歯周病」などに対する口腔ケアです。ある患者さんは矯正治療をしたいが虫歯が心配といいます。当然だと思います。
一般的な矯正歯科医院では、装置装着前の歯磨き指導、その後、治療の進行に並行して適時歯磨き指導が行われます。基本的にはこのような口腔ケアの実施で構わないと思いますが、当院では矯正治療中に虫歯や歯周病にならないよう、もう少し踏み込んだ口腔ケアを毎回実施することを基本としています。
当院の口腔ケア
当院では、口腔ケアを重視し、矯正治療担当医と歯科衛生士のダブルチェックで30分程度口腔ケアを行っています。
- 矯正処置や口腔ケアの確認・不安要素の確認
- 口腔ケアの実践
- 担当医と同一カルテに指導内容を記述
歯間ブラシやフロス等で丁寧に口腔ケアを行います
毎回の治療時に繰り返すことで「統一性のある口腔ケア」をさせていただくよう努めています。
そのため、一日の患者さんの数は20~30名までに制限し、また診療時間が長引くこともありますが、患者さんにはご理解をお願いしております。
通院患者さんの6割以上が遠方からの来院であるため、一回の処置(矯正治療・口腔ケア・処置の説明・質疑応答)をより充実できるよう、一人当たりの治療時間をできるだけ多く確保する現在のシステムをとっています。
【一般的な矯正治療】
- 治療内容:矯正装置をつけて歯を少しずつ動かし、歯並びや口元を整える治療
- 治療期間及び回数:2~3年程度(月に1回程度…24~36回)、保定期間は2年程度(3~4か月に1回の通院)
- 治療費概算(自費):第1期治療 約55~65万円、第2期治療 約110~130万円
- リスク・副作用:歯根吸収、変色、歯肉退縮、歯間鼓形空隙の開大(ブラックトライアングルの出現)、骨性癒着等