口唇口蓋裂(保険適用)
口唇口蓋裂とは、唇や上顎が生まれつき左右が閉じていない症状のことで、日本では400〜500人に1人程度の割合で発生するといわれています。このような症状の矯正治療は、保険治療の対象となります。
(保険が適用できるのは「指定医療機関」に限られますので、対象の方は事前に医院に問い合わせるとよいでしょう。当院は指定医療機関ですので、保険治療が行えます)
口唇口蓋裂は適切な治療を行うことで、機能面でも審美面でも大きく改善し、生活の質を向上することができます。治療は長期間に及ぶこともありますが、医師と患者さん、また保護者の方と協力して治療を行いたいと思いますので、どうぞご相談ください。
口唇口蓋裂の矯正治療
治療前
治療後
治療概要
【 主訴 】 物が咬めない、反対咬合、開咬
【 診断 】 左側口唇口蓋裂、上顎骨劣成長、上顎歯列の狭窄、前歯部開咬、先欠歯、舌突出癖等
【 計画 】 上顎歯列の側方拡大
【 装置 】 スタンダードエッジワイズ(.018"×.025")、ワイヤー除去後補綴物による欠損歯部改善、保定装置
【 動的治療期間 】 38か月+保定約2年
【 通院回数 】月1回程度、保定期間7回通院
【 リスク・副作用 】 予後上顎歯列の狭窄が生じやすい。変色、歯肉退縮、歯根吸収、骨性癒着等を説明
【 年齢 】 22歳
【 治療費の目安 】 概算 保険点数に準じます
治療経過詳細
上の歯列を拡大する装置とマルチブラケット装置を併用し、歯列を拡げ整えました。
歯列が拡がるにつれて、欠如歯の部分が空間が開いてきますので、その部分は人工歯で補っています。