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子供の上顎前突(出っ歯)

非抜歯での治療例

治療前(10歳)

上顎前突―治療前(正面)            上顎前突―治療前(左側)

治療後(14歳)

上顎前突―治療後(正面)            上顎前突―治療後(左側)

治療概要

【 主訴 】 前歯が出ている

【 診断 】 骨格性2級、上顎前突、下顎骨劣成長、上顎前歯の唇側傾斜、下唇のかみこみ癖

【 計画 】 非抜歯

【 装置 】 第1期セクショナルアーチ、咬合斜面板(拡大スクリュー付)、上顎ヘッドギアー 第2期スタンダードエッジワイズ(.018"×.025")、保定装置

【 動的治療期間 】 50か月+保定約2年

【 リスク・副作用 】 抜歯の可能性、長期に渡ること、変色、歯肉退縮、歯根吸収、骨性癒着等を説明

【 年齢 】 10歳

【 治療費の目安 (自費)】
 1,265,000円(税込)
 1)検査診断44,000円(税込)(第2期移行時での検査を含む)
 2)装置(保定装置を含む) 第1期440,000円(税込)、 第2期495,000円(税込)(第1期、第2期共に12回の分割可)
 3)毎回の処置 5,500円(税込)

10歳の時に上顎前突(出っ歯)で相談に見えた患者さんです。
上顎骨の過成長による上顎前突の症状でした。早期に治療を開始して、上下顎骨の成長をコントロールしながら矯正治療を行うことが有効と判断される症例です。

小学生の時期は、身体の成長と同時に上下顎骨も発達する時期ですので、その時期に上下の顎骨を適切な状態に誘導(抑制と促進)しながら治療を行います。
10歳で第1期治療を開始し、第2期治療を経て14歳で非抜歯で終了しました。
上顎前突が改善され綺麗な歯並びになりました。

このようなケースで、永久歯が生え揃い顎の発育が終了してから治療を開始した場合ですと、抜歯による治療が必要になった可能性が高い症例です。

治療経過詳細

第1期治療開始(10歳)

ヘッドギア
ヘッドギア

拡大スクリュー付咬合斜面板
拡大スクリュー付咬合斜面板

上顎骨の成長を抑えて、下顎骨の前への成長を促すことを目的として、ヘッドギアを使用しました。ヘッドギアは、自宅にいる時のみ使用し、就寝時にもつけて頂きます。
慣れるまでは少し大変かもしれませんが、治療効果の高い装置ですので、多くのお子さんに使用して頂いております。

同時に、拡大スクリュー付咬合斜面板にて、上顎歯列の僅かな側方拡大と、下顎骨が前方に成長促進するよう誘導を行いました。

その後、ブラケット装置(セクショナルアーチ)を着けて、混合歯列期の部分的な歯の配列の改善を行いました。

ブラケット装置(セクショナルアーチ)            ブラケット装置(セクショナルアーチ)

第1期治療終了時(12歳)

第1期治療治療前(10歳)
治療前(10歳)

第1期治療終了時(12歳)
第1期治療終了時(12歳)

上顎と下顎の大きさのバランスが改善しています。

第2期治療開始(12歳)

第2期治療開始(12歳) 正面            第2期治療開始(12歳) 右側

永久歯が生え揃った後に、仕上げとなる第2期治療を行います。
ブラケット装置を装着し、歯並びを細かく調整します。(現在は透明のブラケットを使用しています)
スタンダードエッジワイズという、個別の歯並びに合わせてワイヤーを屈曲する方式で、緻密に仕上げることができます。

治療終了(14歳)

非抜歯で綺麗な歯並びになりました。

第2期治療終了 正面            第2期治療終了 右側

第2期治療終了 上顎            第2期治療終了 下顎

7年経過後(21歳)

治療終了後、保定期間も終了した後の7年後の歯並びです。

7年経過後(21歳) 正面            7年経過後(21歳) 右側