上顎前突(出っ歯・口元の突出)
上顎前突とは
上の前歯や上顎が前方に出ている歯並びで、通称「出っ歯」と呼ばれています。
上顎前突の場合、口元が突出してしまったり、自然に口が閉じないため、無理に口を結ぶと口の周りの筋肉に歪みが生じたり、いつも口が開いていることで口呼吸による弊害が出ることもあります。
また、激しい運動中や転んだ時などに歯を折ったり、唇を切ったりするリスクが高くなります。
上顎前突・出っ歯の治療例
出っ歯と叢生(デコボコ)を気にされて来院した患者さんです。上の前歯がかなり前に出ているため、口元が突出し怒っているような顔立ちも気になるということでした。
上の前歯を大きく後退させる必要があることと、下の歯も叢生があることから、上下左右の第一小臼歯4本を抜歯して治療を行いました。
矯正治療前後の写真
治療前
治療後
矯正治療中の様子
スタンダードエッジワイズ法によるワイヤーベンディング
矯正治療の結果
出っ歯が改善され、口元の突出がなくなったことで、Eライン(鼻と顎の先端を結んだライン)に対し調和度の高い横顔になりました。
前に突出していた口元が「Eライン」におさまっています
【治療の詳細】
- 主訴:出っ歯、叢生、口元の突出感
- 診断名・症状:骨格性2級、上顎前突、叢生、上顎前歯の過度の唇側傾斜、過蓋咬合、正中線の偏位等
- 年齢:18歳
- 治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置(スタンダードエッジワイズ<.018″×.025″>)、保定装置
- 抜歯部位:上下左右第一小臼歯
- 治療期間及び回数:26か月・月1回程度通院、保定約2年・保定期間で6回通院
- 治療費概算(自費):1,100,000円(税込)
- 検査診断44,000円(税込)
- 装置(保定装置を含む)880,000円(税込)(20回分割可)
- 毎回の処置 5,500円(税込)
- リスク・副作用:歯根吸収、変色、歯肉退縮、歯間鼓形空隙の開大(ブラックトライアングルの出現)、骨性癒着等